レイザ
レイザ

レイザ・インダーだ。
魔法については、俺が説明しよう。


魔法の能力――魔力はこの世界の誰もが持っていて、その者の才能と知識により、行使能力に違いが出る。

魔法も身体能力と変わりはない。
拳法の知識がなければ、拳法は出来ないが、拳を繰り出すことは誰でも出来る。
才能がなければ、達人になることは難しいが、やはり拳を繰り出すことは誰でも出来る。

魔法もその気になれば誰でも発現できるが、活用するためには習練や研究が必要となる。
習練経験のない者は、魔法を上手く発動することはできないだろう。

ただ、例外的に全く魔力がないものもいる。それは生まれつきの特異体質だな。


次に、魔力の値により、どの程度の魔法を行使できるか、説明をする。

まず、俺の属性でもある【火】だが、この属性に生まれた者は、火を熾すことが出来る。
習練により、火を消すことも可能になる。

 魔力0 使えない。才能が全くない。
 魔力1~10 燃えやすい物に火を点けることが出来る程度。殆ど何もできない。
 魔力11~20 焚き火程度の火をつけたり、消すこともできる。
 魔力21~30 炎を操ることが可能。火炎弾等の攻撃魔法も行使できる。
 魔力31~40 広大な範囲を燃やすことができる。目視できる範囲の火事を消すことも可能。
 
次は、この空間の要となっている【水】属性についてだ。
この属性に生まれた者は、水を操る事ができる。

 魔力0 使えない。才能が全くない。
 魔力1~10 水面を揺らしたり、軽く水を操れる程度。殆ど何もできない。
 魔力11~20 付近にある水を、手元に呼び寄せたり、洗濯物を瞬時に乾かすことができる。
 魔力21~30 晴天なら小雨を、雨雲が頭上にあるのなら、大雨を降らせることができる。
 魔力31~40 津波や洪水、豪雨を起こすことが可能。

続いて、【風】だ。
この属性に生まれた者は、風を操り、習練すれば空をも飛ぶことができる。

 魔力0 使えない。才能が全くない。
 魔力1~10 そよかせを自分の周りに発生させられる程度。殆ど何もできない。
 魔力11~20 自分の近くに風やカマイタチを起こすことができる。
 魔力21~30 かなりの範囲に風を起こし、また風を操り少しの間なら空を飛ぶことも可能。
 魔力31~40 巨大な竜巻を起こすことさえもできる。

最後に、【地】だ。
この属性に生まれた者は、大地や土に影響を及ぼすことができる。
また、地の力を生物に注ぐことで、生命力、回復力を高めることもできる。

 魔力0 使えない。才能が全くない。
 魔力1~10 軽い揺れを近くに起こせる程度。殆ど何もできない。
 魔力11~20 砂や石つぶてを操ることができる。
 魔力21~30 限定された範囲に地震を起こす、また岩・砂を自在に操ることができる。
 魔力31~40 広範囲に家屋の倒壊を引き起こすほどの地震を起こすことができる。

まあ、個人で使う魔法についてはこんなところだ。
これはあくまで、こんなことが出来るという例であり、個性により出来ることに差は出てくるだろう。


レイザ
レイザ

魔法が堪能になれば、守らなければならない規律も多くなる。
本来は生活に役立つ簡単な魔法が使えれば十分なんだが、そうは言ってられない状況だからな。

魔法に興味がある奴は、魔法学校に来い。俺が才能を見極めてやる。